高卒採用|型枠大工職 キャリアパス
建物の骨格をつくる型枠工事は、わずかな誤差が品質を左右する仕事です。辻和建設は、半世紀を超えて培ってきた技術と信頼を次の世代へつないでいきます。
人の幸福とつながりを大切にし、工事を通じて社会に貢献すること。感謝を忘れず、挑戦し、勇気をもって行動すること。
辻和建設は1960年の創業以来、型枠工事を中心に実績を積み重ねてきました。鉄筋コンクリート造から住宅の基礎まで、建物の骨格を正確につくることで地域の暮らしと社会インフラを支えています。
型枠工事はコンクリートを流し込む「型」をつくる仕事です。柱・壁・梁・床などの形を決めるため、加工や建込みの精度がそのまま建物の出来栄えにつながります。辻和建設では、職人の手で±3mmという高い精度を実現することを技術の強みとしています。
図面を読み、材料を加工し、正確に組み上げる。経験と工夫が施工精度を高めます。
安全は最優先。危険を予測し、声を掛け合い、事故を未然に防ぐ行動を積み重ねます。
現場は一人では完成しません。仲間、協力会社、他職種と連携し、チームで成果をつくります。
人の幸福とつながりを大切にし、工事を通じて社会に貢献すること。感謝を忘れず、挑戦し、勇気をもって行動すること。これらは型枠大工として成長するうえでも大切な基準です。
※このキャリアパスブックでは、「何年働いたか?」だけではなく、「どの水準の仕事を任せられるか?」「どのような責任を果たしているか?」に着目して、成長の道筋を示します。
図面から、正確な「かたち」を現場につくる。型枠大工は「考える技術職」です。
設計図・施工図・躯体図を確認し、寸法、形状、納まり、施工順序を把握します。
木材や合板などを図面どおりに加工し、必要な部材を正確に準備します。
柱や壁の位置・高さを確認し、建込みの基準となる位置を正確に設定します。
加工した型枠を現場で組み上げ、通り・レベル・寸法を確認しながら精度をつくり込みます。
コンクリート打設時の圧力や変形を見込み、型枠が安全かつ正確に機能する状態を守ります。
コンクリート硬化後に安全に解体し、仕上がりを確認して次の工程へ引き渡します。
速く作業するだけでは十分ではありません。図面、構造、安全基準、工程、他職種との関係を読み取り、最も安全で正確な方法を選ぶ力が、等級が上がるほど重要になります。
その精度が、建物の未来を支えている。
高精度・工程・安全を、現場の総合力で守る。
型枠の歪みは建物全体へ影響します。精密な加工・建込みと確認を積み重ね、高い施工精度を追求します。
工事計画を練り、必要な材料・人員・施工順序を整え、他職種と調整しながら工期を守ります。
安全衛生協議会、安全大会、講習、パトロール、KY・リスクアセスメントなどを通じて安全行動を徹底します。
仲間や取引先への敬意を持ち、支え合う関係をつくる。
今のやり方に満足せず、より安全・正確・効率的な方法に挑戦する。
危険や不具合を見過ごさず、必要な報告・声掛け・是正をためらわない。
自分の仕事だけでなく、現場全体が円滑に進むよう周囲と連携する。
採用では経験だけでなく、成長意欲・主体性・協調性を重視しています。入社後は日々の仕事でこれらを発揮し、技能と責任の幅を広げていくことがキャリアアップにつながります。
キャリアパス
3等級まで共通。その先は「専門技能」と「マネジメント」の2つの道。1~3等級では、基本作業から自立施工、現場の中核へと段階的に成長します。
| 等級 | キャリアイメージ | 基準月例給与 | 成長テーマ |
|---|---|---|---|
| 1等級 | 見習い・基礎技能者 | 230,000円~ | 安全・基本作業 |
| 2等級 | 一人前・自立技能者 | 265,500円~ | 自立施工・品質 |
| 3等級 | 中核技能者・職長層 | 306,000円~ | 先読み・調整・育成 |
| E4等級 | 型枠エキスパート | 351,500円~ | 高度技能・施工最適化 |
| M4等級 | 現場統括責任者(部長) | 512,000円~ | 班・工程・現場統括 |
| M5等級 | 部門統括責任者(取締役部長) | 577,000円~ | 複数現場・人材・収益 |
| M6等級 | 経営幹部(執行役員) | 642,000円~ | 経営・組織・次世代 |
※給与額は「給与テーブル表(2026年6月25日版)」の基準号俸月次給与を表示しています。実際の給与は号俸・役職・適用手当等により異なります。
役割・役職:役職なし
この段階のテーマは、「指示を正しく理解し、安全と品質を守って基本作業を確実に行うこと」です。まずは型枠大工としての土台をつくります。
身につけること
- 型枠の基本構成、主要部材の名前・役割を理解する。
- 施工図の基本記号・寸法・部材名称を読み取り、指示と作業を結びつける。
- 安全ルールと品質基準を守り、加工・建込み・解体の基本作業を正確に行う。
- 通り・レベル・寸法を定められた方法で確認し、異常や不具合はすぐ報告する。
- 材料を大切に扱い、整理整頓と段取りを守って手待ちを減らす。
会社が見ているポイント
- 危険な行動をしない。分からないことを確認できる。
- 指示待ちになり過ぎず、任された作業に自分から着手する。
- 任された範囲を途中で投げ出さず、最後までやり切る。
- 周囲の作業を邪魔せず、声を掛け合って協力できる。
次のステップへ進む目安:基本作業を一人で任せても、安全と品質を損なわず安定して完了できること。作業の意味を理解し、自分の行動に責任を持てることが2等級への土台です。
役割・役職:主任まで
2等級では、教わりながら作業する段階から「自分で考えて施工を進める段階」へ移ります。図面・基準・工程を理解し、安定した品質を自分の力でつくることが求められます。
身につけること
- 平面図・断面図・詳細図の関係を理解し、寸法・位置・施工順序を読み取る。
- 規定精度内で加工品質を安定させ、建込み・解体を効率よく進める。
- 測定結果から是正が必要な箇所を見つけ、品質への影響を小さくする。
- 必要資材と作業順序を自分で段取りし、準備不足や無駄な動きを減らす。
- 作業環境の危険要因を把握し、自律的に安全行動をとる。
- 他職種の進捗を見ながら作業タイミングを調整し、干渉や手戻りを防ぐ。
周囲への役割が始まる
- 後輩に基本手順や注意点を具体的に説明する。
- 作業方法や動線を見直し、小さな改善を積み重ねる。
- 必要な場面では周囲へ声を掛け、現場の流れを止めない。
次のステップへ進む目安:自分の担当作業を安定して完結できるだけでなく、問題を予測して先回りし周囲と調整しながら現場全体の進行に貢献できること。
役割・役職:係長まで
3等級は、型枠大工として現場の中核を担う段階です。自分の作業だけでなく工程全体・他職種・後輩の状況を見ながら、品質・安全・効率を同時に高めます。
中核者として求められる力
- 複数図面の整合、納まり、干渉箇所を読み取り、施工上の注意点を先に把握する。
- 複雑な形状でも、誤差要因を事前に排除し、品質と効率を両立する。
- 工程全体と他職種の進捗を見て、作業順序・人員・資材を調整する。
- 潜在的な危険を予測して事前対策を打ち、事故・災害を未然に防ぐ。
- 不具合の原因を特定し、修正だけでなく再発防止までつなげる。
- 後輩の習熟度に応じて教え方を変え、技能定着と施工精度を高める。
E4 専門技能:より高度な施工方法、品質管理、改善、技能伝承を磨き、型枠技術のエキスパートを目指す。
M4 管理職:複数の作業班と工程を束ね、人・安全・品質・工程を統括する現場責任者を目指す。
共通する土台:どちらの道でも、責任感、協調性、主体性、創意工夫、リーダーシップが欠かせない。
キャリア選択の考え方:技術を深く磨き「難しい施工を任される人」を目指すのか?人と工程を束ね「現場の成果をつくる人」を目指すのか?本人の適性・志向と会社の役割期待を踏まえて次のルートを選びます。
役割・役職:エキスパート(課長相当)
成長テーマ:高度技能・施工最適化
E4等級は、単に「作業が上手い人」ではありません。施工方法・工程・品質・安全を一体で考え、難しい条件でも最適な施工方法を組み立て、再現できる形にする専門上級段階です。
エキスパートに求められること
- 構造条件・施工制約・工程条件を比較し、最適な型枠構成と施工方法を選ぶ。
- 設計図書の不整合や施工困難箇所を見抜き、施工前に課題を整理する。
- 加工・建込み・解体の方法を設計し、複数の作業者でも再現できる品質をつくる。
- 精度確保の管理ポイントを設定し、誤差の発生を工程の中で抑える。
- 資材・人員・工程を全体最適で組み合わせ、生産性とコストの両立を図る。
- 不具合の再発防止策や改善施策を設計し、より良い施工方法へ更新する。
- 技能要素と習得プロセスを整理し、複数人へ再現性の高い技能伝承を行う。
E4の価値:辻和建設の「±3mmの精度」「安全」「工程遵守」を、個人技ではなく再現可能な施工力へ高める存在です。専門性で現場を支え、難易度の高い仕事ほど頼られる技術者を目指します。
※E4等級は専門技能ルートの上位等級です。マネジメントを主軸とする場合は、3等級からM4等級へ進むルートを想定します。
役割・役職:部長
成長テーマ:班・工程・現場統括
M4等級は、複数の作業班と工程全体を統制し、品質・安全・工程を安定させる「現場統括」の段階です。自分が施工することよりも現場全体が計画どおり成果を出せる状態をつくることが役割になります。
現場統括として求められること
- 作業班ごとの技能差・進捗・施工条件を把握し、適切な人員配置と役割分担を行う。
- 品質基準と確認体制を整え、ばらつき・手戻り・不具合の連鎖を防ぐ。
- 危険箇所と安全ルールの遵守状況を把握し、必要な是正指示を即時に出す。
- 他職種との工程関係を統合的に調整し、現場全体の施工進行を止めない。
- 資材配分、工程、作業効率を統制し、生産性を安定させる。
- 若手・中核者の育成方針を定め、指導が継続的に行われる体制をつくる。
- 社是・行動指針を現場の判断基準として示し、班ごとの判断のばらつきを抑える。
M4の視点:「自分ができる」から「チームができる」へ。M4では、現場の成果を人と仕組みで再現する力が評価の中心になります。
役割・役職:取締役部長
成長テーマ:複数現場・人材・収益
M5等級では、責任範囲が一つの現場から「複数現場・部門全体」へ広がります。施工品質や安全だけでなく、人員配置、管理者育成、収益、生産性まで含め、型枠部門全体の成果を安定させます。
部門統括として求められること
- 複数現場の進捗・品質・安全・要員状況を俯瞰し、優先順位と支援方針を決める。
- M4・職長層の判断を支援し、現場ごとの管理品質の差を縮める。
- 施工標準・安全基準・不具合再発防止策を横展開し、組織としての施工水準を上げる。
- 人員・外注・資材・工程の組み合わせを最適化し、部門全体の生産性と収益性を高める。
- 次のM4候補、職長候補、技能者を計画的に育成し、将来の施工体制をつくる。
- 顧客や関係先との信頼を守り、難しい課題では会社を代表して調整・判断する。
M5の視点:現場ごとの「個別最適」ではなく、複数現場を横断した「全体最適」。人材と施工力をどこに配置し、どう育てれば会社全体の成果が高まるかを考える段階です。
役割・役職:執行役員
成長テーマ:経営・組織・次世代
M6等級は、型枠部門の最高位として経営の視点から会社の未来をつくる段階です。現場の技術と経営方針をつなぎ、施工体制、人材、技術継承、収益構造を中長期で設計します。
経営幹部として求められること
- 会社方針を型枠部門の具体的な目標・施策へ落とし込み、実行責任を持つ。
- 受注環境・人員構成・技能構成を踏まえ、中長期の施工体制と人材計画を設計する。
- 技術・安全・品質・生産性の標準を経営資源として整備し、会社の競争力へつなげる。
- M5・M4層を育成し、判断と責任を次世代へ移していける組織をつくる。
- 重大な事故・品質問題・経営課題に対し、会社全体の視点から意思決定を行う。
- 「和になりともに輝く」を組織運営に落とし込み、社員と協力会社が力を発揮できる環境をつくる。
M6の使命:技術を残すだけでなく、人を育て、仕組みを残し、次の50年へ会社の強みをつなぐこと。現場の延長ではなく、経営の一員として未来を型づくる役割です。
評価の仕組み
20項目・100点で「知識」「遂行力」「考え方・姿勢」を確認する
型枠大工職の職務遂行能力要件定義書は、A・B・Cの3領域、合計20項目で構成されています。等級ごとに求める水準が定義されているため、「次に何をできるようになればよいか」を具体的に確認できます。
実際の仕事でどの水準まで安定して発揮できているかを確認し、次の等級で求められる行動を成長目標にします。
成長ロードマップ
資格は「持っていること」だけでなく、現場で使える力へつなげる。
安全・基本技能
自立技能
職長・中核
専門上級
管理・経営
評価で重視されるのは、学んだ知識や技能を現場で使い、安全・品質・工程・人材育成の成果につなげられているかどうかです。
※資格の受検には実務経験等の要件があります。取得時期は一律ではなく、本人の経験・担当業務・受検資格に応じて決定します。
自分の財産になる。
自分の手で型づくる。
技術の成長が、責任の成長へ。責任の成長が、次のキャリアへ。最初は、道具の名前や材料の扱い方を覚えるところから始まります。やがて図面を読み、自分で段取りを組み、難しい施工を任されるようになります。さらに成長すれば、後輩を育て、班をまとめ、現場を統括し、会社の未来を担う立場へ進むこともできます。
型枠の技術は一日で身につくものではありません。だからこそ、積み重ねた経験は自分の財産になります。昨日より正確に。昨日より安全に。昨日より周囲を見て動けるように。その積み重ねが等級と役割と給与の成長につながります。
辻和建設で目指す成長
感謝を持って仲間と働く。新しいことへ挑戦する。必要なときは勇気をもって行動する。そして「和になりともに輝く」現場を、自分たちの手でつくる。
安全と基本作業を身につけ、安心して仕事を任せられる人になる。
技能と判断力を高め、自分で考え、周囲を支えられる中核者になる。
専門技術を極めるか、組織を率いるか。自分の強みを次の役割につなげる。
